お酒を『やめたいのにやめられない』というあなたは依存症です。
自覚しましょう。
自覚することが禁酒できる初めのスタートになります。
私も自分が「アル中だとか依存症だとかまだそこまでじゃないよ!」とたかをくくっていました。
なので気がつけなくて20年間もお酒はいいものだと思って飲み続けてしまったんです。
- 自分はもしかしてお酒に依存してしまっているのかな?
- お酒をやめたいのにやめられないな。
- そこまで重症じゃないけど…禁酒したほうがいいのかな?
依存症とは

依存症とは…
特定の何かに心を奪われてやめたくてもやめられない状態におちいること。
特定の何かは様々で人だったり物だったりゲームやSNS、お酒やギャンブルに至るまで色々あります。
本人や家族、生活に支障をきたしている場合は完全に依存症だと言えます。
依存症は2種類に分かれます。
物質への依存
アルコールやタバコ、薬物など物質を原因とした物です。
依存性のある物質を繰り返し摂取する事により以前と同じものや量では満足できなくなり、自分ではコントロールできなくなります。
プロセスへの依存
特定の行為や過程に必要以上に熱中してのめり込んでしまうことです。
ギャンブルや買い物、ネットやゲームなんかはこれですね。
このブログではお酒に関する依存のことに焦点を当てていきたいと思います。
アルコールに依存するとどうなるの?

アルコール依存の問題
アルコール依存は現在、本人だけではなく家族や職場や地域社会にまで問題が及んでいます。
DVなどの暴力や様々な犯罪、飲酒運転など聞くだけでもうんざりするようなことがアルコールの影響により毎日のようにニュースで聞きますね。
日本人の約半分の人間がアルコールの分解過程でできる猛毒物質「アセトアルデヒド」を即座に分解する酵素がうまく働かないんです。
なので日本人の半分はお酒に弱いんですね。
酔うと潰れてしまう人間が半分はいるので今までお酒の問題はお酒にあるということがあまり表面化しなかったのでしょうか。
お酒は毒です。
この事をもっと認知しなければなりません。
この事を知ってほしくて書いた記事がこちらです。

私の経験談
私は毎日起きた瞬間からお酒のことを考え、仕事中もずっと早く帰ってお酒が飲みたいと思って働き、飲んで後悔しての繰り返しを永遠と続けていました。
今思えば何やっていたんだろうと思いますが、当時はそれがおかしいことだとちっとも思わなかったんです。
私は出勤が早く毎朝コンビニで朝ごはんとお昼ご飯を買うのが日課なんですが、朝の6時にもかかわらず50代位の女性が毎日のようにビールを買ってコンビニの前で飲み干している光景を見ます。
きっと気がつかなかったらああなっていてもおかしくないな、と思います。
アルコール依存症の行き着く先はどうなるの?

本人の心の影響
うつから始まり、それによる自殺が増えている現実です。
ストレス解消のために飲み始めたお酒によってうつを発症し終いには自分で最後を遂げるなんて意味がないですね。
他にも睡眠障害、認知症、肝臓障害、がん、生活習慣病(高血圧、高脂血症、肥満、糖尿病、痛風)などを引き起こす可能性がぐんと高くなります。
家族への影響や社会への影響
周りの人間に影響が出ます。
家庭崩壊や虐待、飲酒運転、社会的損失などです。
これだけ厳罰化されても飲酒運転は無くなりません。
飲み過ぎによる病気やけがなども社会的損失になります。
お酒は自分だけの問題だと思っていたら大間違いです。
アルコール依存症から抜け出すためには

厚生労働省研究班が発表した調査によると、治療が必要なアルコール依存症の患者数は109万人いると言われるが4〜5万人しか治療に繋がっていないというデータがあります。
まずは自分がアルコール依存症だということを認識しない事には始まりません。
私はまだそこまで行っていないから、と思っているあなたは今やめ時です。
おかしいと気がついた時がその時なんです。
今はお酒をやめるための病院や自助グループのほかにも、地域には保健所や精神保健福祉センター、依存症のリハビリ施設、家族の会など、さまざまな相談窓口・支援機関があります。
どこも秘密を守りながら一緒に考えてくれます。
もしまだ自分で解決できるかな、と思う人は私がアルコール依存から抜け出した方法を書いてありますのでそちらも読んでみて下さい。

まとめ

アルコール依存症を知ってもらう事によってお酒を辞められる人が1人でも増えるようにとこの記事を書いてみました。
私はアルコールで人生の一番いい時期を自分で潰してしまった自覚があります。
最後に私のアルコールに依存していた時の記憶を書いておきます。
アル中の時は脳の細胞も壊れていたんでしょう、あまり記憶がないんですよね。
でも今でもはっきり覚えているのはお昼からお酒を飲んでいて、お酒がなくなって雨の中泣きながらフラフラになってお酒を買いに行った記憶です。
お酒がなくて泣いてるんじゃなくて、「飲みたくない、買いに行きたくない」って泣いてるんですよ。
なんであんなことしたのかは今となっては意味がわかりませんが、すごく辛くて悲しかった事だけ永遠に覚えてるんだろうなぁ。